雑貨の種類にもよりますが、現地で買い付けた商品はできるだけあなた自身がハンドキャリーで日本まで運搬するのが一番のおすすめです。 高額な運送費用もかかりませんし、商品が届くまでのタイムロスもなく、安全確実に運べるからです。
アクセサリー類や小物雑貨類、軽衣料、かさばらないバッグ類などは、特大サイズのスポーツバッグ1ヶ分でもかなりの量を運ぶことができます。
しかし、インテリアやキッチン、リビング関連の雑貨になるとハンドキャリーだけで持ち帰るのはほとんど不可能ですから、その場合は当然なんらか別の方法で商品を送らなければなりません。
★ 海 外 か ら の 商 品 輸 送 方 法 は?
海外からの雑貨商品の輸送方法としては、おもに以下の4パターンがあります。
1.国際郵便小包を利用する
2.国際宅配便業者を利用する
3.運送業者に依頼して船便または航空便を利用する
4.現地の購入先(お店)やメーカーに依頼する
これらの方法にはそれぞれに、メリットとデメリットがありますから、輸送する商品、サイズ、ロット、材質などによって一番適した方法を選んで下さい。
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海外から商品を送るうえで一番簡単な方法ですが、小包のサイズと重量に制限があります。 そのほかにも輸送中に破損するような危険性があり、他の郵便物に影響をおよぼすような商品物も利用することができません。 注意すべき点としてサイズと重量はすべて同じではなくて、差出国(国ごと)によって異なり、船便小包か航空小包かによっても制限基準値に違いがあります。
重量に関しては20kgを上限としている国が多く、小包のサイズは
が一般的ですが、出国前によく調べておいて下さい。 そして利用する際には、送った品物(雑貨商品)を安全かつ確実に 受け取るためにも郵便小包の上に貼り付ける「税関票符」または
「税関告知書」に ← どちらもそれぞれの国のおもな郵便局に備えられています! 次の事項がキチンと正確かつ明瞭に ← 誰が見てもわかるように! 記入されていなければなりません。 ← これは重要です!
個人にとっていちばんかんたんな発送方法である国際郵便小包が、なかなか手元に届かない原因のほとんどは、これら事項の記入の不備によるものといわれています。
「税関票符」は郵便小包の送り先の国(あなたの場合は日本です)における通関の簡素化のために貼り付けるものなので、くれぐれも見やすくきれいな字で間違いなく記入する事を忘れないで下さい。
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国際宅配便とは国際宅配便業者が預かった品物をドア・ツー・ドアへパッケージ料金(必要な経費を総合した料金で、関税等の料金は含まれない)で国際運送するものです。
あなたがまとまった荷物(雑貨商品)を送る場合は、国内大手の ヤマト運輸 や 日本通運 などのいわゆる通関業者がおすすめです。
これらの通関業者に依頼すると、税関での面倒な通関手続きをしたうえで、あなたのお店まで届けてくれますから、その点はとても便利です。
あなたが買い付けた雑貨類は商用商品なので基本的には1点、1点の買い付け価格を所定の書類に記入して税関に申告しなければなりませんが、国際宅配便の場合は、国際宅配便業者がすべてやってくれますから、あなた自身ではなにもしなくてもかまいません。
しかしその反面、手続き代行などにともなう手数料もそれなりに割高となりますから、こちらも事前に料金体系を調べておく必要があります。
多量の品物やソファーやテーブルなどの大型インテリア雑貨類のようなサイズが大きくなる物や重量があって重たい品物など、郵便小包や国際宅配便の規定外で、利用できない品物は運送業者に依頼して船便、または航空便で送るようになります。
したがって輸入者であるあなたは輸入申告等に関しては一般の商業貨物の通関手続きを行わなければなりません。
この通関手続きは複雑で面倒で時間がかかります。 そこでほとんどの場合は、通関手続きを専門に代行する通関業者に依頼するのが一般的です。
ただインテリア家具類以外では、国際郵便や国際航空便で充分間に合いますから、店舗スペースの限られた個人レベルの雑貨店では、ほとんど必要ないと思います。
向学のためにも、自分でぜひに通関手続きをしたいという方のために、参考までに通常の輸入通関の流れを記載しておきます。
上図のように、通常の輸入申告はその品物を保管している場所を管轄している税関官署に輸入申告書とインボイスなどを提出しておこないます。
◆ 輸入申告に必要な書類
・輸入申告書
・インボイス … 品名、数量、価格、決済条件、輸入者名、仕出地などを
記載し、輸出者の記名押印のあるもの。
その他、必要に応じて添付する書類
・運賃明細書 (運賃後払いの場合)
・保険料明細書 (保険をかけている場合)
・梱包明細書 (パッキングリスト)
税関では提出された輸入申告書を審査して、必要があるならば現品の検査をおこなって上で適正と認めた場合には、関税や消費税などの税金がキチンと納付(銀行振り込み)されたことを確認して、輸入許可書を交付してくれます。
この輸入許可書と荷渡指図( Delivery order )を保管倉庫に持って行き、倉庫会社が品物のマーク、品名がその書類と合致していることを確認して、初めて品物(商品)を受け取ることができます。
商品(雑貨類)の買い付け先が、海外への発送に慣れている(常に海外に輸出している)場合は、その購入先やメーカーに輸送を一任すると便利です。
ただ、常日頃から海外に商品を輸出していて(いつも利用している決まった輸出ルートをもっている)海外への発送に慣れていることが必要で、いいかげんな購入先などに頼むと思いもよらなかった港や空港に品物が着いたり、予想もしなかった中間業者を経由して送られてきて予想外の費用を請求されたりもしますから、この点は注意が必要です。
以上、解説してきました4つのパターン(方法)が、ハンドキャリー以外で買い付けた商品を輸送する方法ですが、小規模な個人商店ではほとんどが持ち帰りでこと足りると思います。それでも無理な場合は国際宅配便業者に依頼すれば大丈夫です。
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