それではいよいよ、あなたの雑貨屋さんをオープンするための店内在庫商品の仕入れです。 商品の仕入れ方法については、前項の《 商品仕入関連 》でくわしく解説していますので、ここでは省かせていただきます。
通常の営業中のお店では《 売れて少なくなった商品分 》と《 新商品分 》だけを補充・追加仕入すれば良いのですが、新しくオープンするお店では、まったくのゼロから店内すべての商品を仕入れしなければなりません。
これは、はっきり言って個人経営の小さな雑貨ショップの場合でも、結構大変な作業となります。それではいったいどれくらいの数量を仕入れればよいのでしょうか?
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全くの商品ゼロの状態からお客さんを魅了できる在庫量を仕入れる…
これはお店の広さ(陳列スペースの面積)やあなたが「どのような商品構成の雑貨ショップにしようとしているのか?」 かによって大きく変わってきます。
そこでこちらのページでは、アクセサリーや服飾雑貨、インテリア小物雑貨やステーショナリーなどの《 比較的小さなサイズの雑貨類 》が商品構成の大半を占めるお店の仕入方法のひとつをご紹介しますので、良かった参考にしてみて下さい。
まずは最初に「 それぞれの商品をどれくらいの個数、お店にならべることができるのか?」 を知るために具体的な基準値をはじき出す作業から始めましょう。
全体のレイアウトを頭の中でイメージして、オープン前の状態の店舗の棚やフック、什器など、すべての陳列スペースのどこにどのようなカテゴリーの商品を並べるかを決めるために、店舗内の棚、テーブルなどのすべての陳列サイズを書き出し、それぞれに番号をつけます。
次に各番号別に、どの雑貨商品を陳列するかを決め、そこにならべられる商品アイテムの個数を計算します。
カップなどのインテリア小物類やバック、化粧ポーチなどの服飾雑貨類などの平均サイズを元に、それぞれの陳列棚板や什器に必要な仕入個数をメモします。
そしてこのメモの数量を目安にして、卸し問屋やメーカー、展示会をまわって最初の在庫商品を仕入れてお店にならべます。
初めてお店の商品を仕入する際に、多くの方が、自分では「かなり充分な数量を仕入れできた!」と安心されますが、仕入た商品を実際にお店にならべてみるとまだまだ陳列スペースには余裕があり、お客さんに商品を楽しんでもらうほどのボリューム感や雑貨店特有のワクワク感を演出できていないケースがよくあります。
その場合は、前回の仕入データーを参考にして、あなたのお店のオープンまでに、再度商品の仕入をしなければなりません。
お店の商品量は、営業を続けていくうちに不良在庫を含めて、いつのまにか自然に増えていきますが、記念すべきショップのオープン時にあまりにも少ないのは問題です。
個人経営の小規模な雑貨店に、商品量も少なければ、せっかく開店を待ちのぞんで訪れてくれたお客さんたちに、あなたのお店の魅力を充分に伝えられませんし、中途半端な失望感でも持たれたら、もう二度と来店してもらえないかもしれません。
店内いっぱいが、さまざまな素敵な雑貨商品で満たされていてこそ、お客さんに楽しんで買い物をしてもらえる雑貨店・雑貨ショップなのです。
オープン時の第一印象は、その後のお店の集客を左右するかなり重要なポイントですので、準備段階で陳列スペースにまだまだ余裕がある場合は「まぁ、いいか・・」で開店しないで、もう一度、いや満足がゆくまでがんばって仕入れに行って来ましょう。
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それでは、このページの最後に商品のディスプレーについて解説しておきます。 お店にならべられるひとつ、ひとつの雑貨商品は、ショップ全体の雰囲気やディスプレー(演出)の仕方によって、見え方が全く違ってきますから、当たり前のことですができるだけその商品が素敵に見える演出を常に心がけなければなりません。
あなたにもともとそのようなセンスが備わっていれば問題ないですが、はじめての方にとっては、どうすれば商品を魅力的に演出できるのか、効果的なディスプレー方法がわからないと思います。
店舗商品のディスプレーに関しては、その道の専門家が書いた本がたくさん出版されていますから、そのような専門書を読んで勉強するのも良いですが、いちばん手っ取り早いのは、あなたのお店と同じタイプの雑貨屋さんをいろいろ見てまわり、気に入ったディスプレーをあなたなりにアレンジしてマネるのが最初はおすすめです。
実際に雑貨店を営業して、アレコレ試行錯誤しているうちにディスプレーの方法やセンスは自然と身についてゆきます。
今まであなたは街の雑貨店を訪れても、お客の立場として個々の商品中心にお店を見ていたはずですが、自分が開業するとなると今度はオーナーの立場になって、他店をよく観察しなければなりません。
・商品の下に敷いている布の種類や色は? ・タイルや造花などの効果的な使い方は? ・スポット照明の商品へのあて方は? ・効果的な商品の配置方法は?
どれもこれも、その雑貨ショップが長い期間かけて培ってきたノウハウのたまものですから、あなたにとって、とても貴重な参考実例となります。
また、ファッション雑誌などの雑貨ショップの特集記事で、気に入った店舗写真や商品レイアウトがあれば切り抜いて、スクラップブック等に保存しておくと今後の店舗運営のためにも、とても役に立つ資料となります。
イオンやららぽーとなどの大型ショッピングモールには、さまざまなタイプの雑貨ショップが入店していますから、時間の許す限り足を運んで、各店をよく観察してみるのもとても勉強になります。
同業雑貨店のディスプレーだけでなく商品構成、接客、ポップの書き方、などなど…
あなたの雑貨店にとって、参考となる良い面は貪欲に吸収してあなたなりのアレンジをほどこして、お店にフィードバックしてゆくことを常に心がけて下さい。そうすることによってお店といっしょにあなた自身も成長できるはずです。
次のページでは、商品ディスプレーの実践的方法に関して基本的なパターンをいくつか紹介していますので、そちらも参考にしてみて下さい。
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