すべての業種にとって、顧客管理はとても大切です。
とくにオープンしたばかりのあなたのショップにとっては、安定経営を可能にしてくれるための優良顧客をいかに早く獲得するかは、大きな目標となります。
定期的にショップに来店して、商品を購入してもらえる顧客(ファン)の売り上げをベースに、その上に新規客をプラスすることで、あなたのショップは安定・成長軌道に乗ってゆけます。
◇ それぞれのお客様の顧客管理カードを作る
立地条件がすばらしく、次から次へと新しいお客さんが来店してくれるようなケースは別として、わざわざあなたのショップをめざして来てもらうためには、これまで解説してきた商品構成、ディスプレー、ショップ全体のイメージの次に顧客管理も重要な要因となります。
そのためにも、商品をお買い上げいただいたお客さんを管理し、次回の来店にむけての販促活動に活用するための《 顧客カード 》を作っておきましょう。
市販されている [ 情報カード ] 等を使用してもかまいませんが、これではチョッと味気ないので、雑貨店という業種の雰囲気にあわせて手書きでデザインした《
あなたのショップ・オリジナル 》の作成をおすすめします。
A5サイズほどの原版を1枚作っておけば、あとは必要に応じてコピーすればOK!です。もちろん、パソコンを使ってデザイン作成してもかまいません。
ちょっとした工夫や細かい心くばりの積み重ねが、あなたのショップに対するお客さんの印象をよりアップしてくれますから、出来るだけ早く売上を軌道に乗せるするためにもがんばらなければなりません。
顧客カードの記入項目としては、
郵便番号も
難しい漢字にはフリガナを
抵抗のある方は月日だけか無記入で
携帯・スマホの番号で
抵抗のある方は無記入で
などが基本事項で、あと特に把握しておきたいのが、お客さんの携帯メール・アドレスです。
今や携帯電話・スマートフォンは、ほとんどの方が持たれていますから、これをうまく販促活動に利用すれば、大きな武器にもなります。現にさまざまな業種業態の企業が携帯メールを使って日々告知活動を行っています。
あなたのショップでも、お客さんの好みそうな商品が入荷したら、画像付きメールでいち早くお知らせすることによって来店してもらうキッカケにもなり、販売機会も増えます。
また、当サイト内でもおすすめしているネットショップ(簡単に出来ます)をあなたのお店がオープンした場合には、メール内にそちらへのリンクを張っておけば、ネットショップ内でお買い物をしていただけるメリットもあります。
あなたも知恵を絞って携帯メールを利用した独自の販促活動をやられてみて下さい。DMやチラシ広告よりもかなり有効で費用対効果も高いといえます。
その他にも、今や多くの企業やお店が活用している《 LINEのビジネスアカウント 》を利用する方法もあります。 毎月少しの利用料で始められ、クーポン機能を使えば、簡単にユーザーに向けてオリジナルのクーポン券を配布できます。作成したクーポンの開封数や使用数も管理画面で確認することができますから、うまく使えばお店の販促活動の大きな武器にもなります。
注意しておきたいのは、ニュースなどで頻繁に個人情報の流失 ( あのヤフーや楽天でもありました)が問題になっていますから、お客さんの中には顧客カードへの記入を嫌がる方もいらっしゃいます。
とくにメール・アドレスは迷惑メールなどの影響で敏感になられている方もいますから、記入前に「 今後メールで新商品のご案内などを送らせていただいてもよろしいでしょうか?
」とあらかじめお客さんの許可を得ておかないと後からトラブルになることもありますから、この点は気をつけて下さい。
顧客カードに記入していただいたお客さんには、チョッとした粗品か、次回の来店時に使ってもらえる割引クーポン(パソコンで製作)をお渡しすれば喜んでいただけます。
お客さんが帰られた後で、日付とお買い上げ商品名、お客さんの特徴、好み、センス… など、そのほかにも、あなたが気付いた点があればできるだけ詳細に記入しておきましょう。
もちろん、今後の来店、お買い上げいただくごとに新たな情報を書きたしていかなければなりません。
あらかじめ、デジカメで店内商品を撮影しておけばお買い上げいただいた商品の画像をつけて、パソコンで情報管理するのも良いと思います。
この顧客情報は、あなたのショップにとって、貴重な財産ですから商品の仕入れや販促活動に上手に利用して下さい。 そして、顧客カードに記入していただいたお客さんの顔と名前はできるだけ早くおぼえて、次回の来店時には
「○○様、先日お買い上げいただいた商品はいかがでしたか?」
とお声掛けできるようになれば、あなたのお店の印象もアップすること間違いありません。
どんな方でも、自分の名前で呼ばれると特別な感情を抱くことは心理学でも立証済です。 そのお客さんにとって「ここは特別なお店・・」という認識をもってもらえれば、しめたもんです。
必ずあなたのショップのファンになってもらえたはずです。
メールを利用した販促例のパターンには、
スポンサーリンク
などがありますが、気をつけていただきたいのは、お客様のタイプにあわせてメールの送信ペースを調節することです。
頻繁にメールを送信されるのを嫌がる方には逆効果にならないように、月に1回くらいのペースにして、楽しみにしていただいてる方には週に1回ペースで送信する… というように、細かい配慮も必要です。
このような顧客管理が、継続して 出来る / 出来ない によって、オープン後の売り上げは目に見えて徐々に変わってゆきます。
小さな個人経営のショップにとっては、大手にまねできないような細やかな販促活動は、大きな武器になりますので、面倒くさいがらずにがんばりましょう。
|