近頃は、さまざまな形をとりながら雑貨商品を手作り販売されている個人作家の方も数多く活躍されています。
特に、ガラスや陶器などの加工製品や技術的にもかんたんなネックレスなどのアクセサリー関連の服飾雑貨商品では、作家さんの個性を活かしたオリジナリティあふれる作品を作られている方もどんどん増えています。
そのような個人雑貨作家さんの作品の中から、あなたの感性、お店の雰囲気にマッチする商品を見つけたならば、直接その作家さんから仕入れて販売する方法もあります。
店内商品の全てではなく、一部の棚やラックを雑貨作家さんの作品紹介コーナー専用にして、週替りや月替わり、スポット的な催事として、いろいろな作家の方たちの作品を扱うのもおすすめです。
雑貨作家さんの作られる商品には、1点ものが多いので、うまく商品を取りそろえることができれば、他店との差別化にもなり、お店のアピールポイントにもなります。
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あなたのお店の感性にあった雑貨作家さんを見つける方法のひとつとしては、個人作家さんたちが集まって開催している合同の展示会やマーケットをのぞいてみることです。
個人作家さんたちは同じカルチャースクールで学んだ縁など、同業者同志が横のつながりで結ばれ、情報交換をされている場合が多く、何人かで集まって合同の作品展示販売会などを定期的に行っています。
会場は、街中の貸ギャラリーや展示場、商業施設の一角や公共広場などなど、地域性に合わせ、さまざまな場所で開催されています。 なかにはフリーマーケットなどに出店されている方もよく見かけます。
そのような会場に足を運べば、直接作家さんたちの作品を目で見て実感することができます。その中でお気に入りラインが見つかったならば、あとはその作家さんにあなたのお店のことをお話して、直接交渉(商談)をしてみると良いでしょう。
ひとりの作家さんと知り合いになれると、そこから芋づる式にいろんな作家仲間を紹介してもらえることもよくありますから、積極的にコミュニケーションをとってみることもおすすめします。
その他としては、ネット上から探してみる方法もあります。 何らかの形で作品を販売している作家さんのほとんどは、自身のホームページかブログを開設されていますから、あなたの探している雑貨カテゴリー等で検索をしてみると見つけることができます。
個人の雑貨作家さんばかりを集めたポータルサイトなどもネット上には結構もありますから、それらを利用するのもおすすめです。
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作家さんの商品を取り扱う取引条件としては、委託販売をおすすめします。 委託販売の場合は、基本的に売れた商品の代金だけを支払えばよいので、ショップに並べているすべての商品を買い取る必要がありません。
この仕入れ方だと売れ残り商品が発生し、不良在庫としてお店の負担になるリスクも全くありませんからショップ側にとっては、とても有利な取引形態といえます。
◆ 取引の前に決めておくべき重要事項 ◆
1.商品の掛け率を決める 委託販売の場合、一般メーカーにおいても掛率は買取より高く設定される傾向がありますが、最低でも7掛け(利益が30%)以下にはなるように交渉しましょう。
2.支払い条件を決める 売上商品代金の毎月の締め日と支払い日を決め、支払い日が土日祝の場合は、その前日か後日か、代金振込の手数料はどちらが負担するのかも決めておきましょう。 また、細かいことになりですが、遠方の作家さんと取引をする場合には、商品の発送や返却時の送料をどちらが負担するのかも決めておくのが良いでしょう。 雑貨作家の方が、あなたのショップに直接訪問してもらえるような地域にいらっしょる場合は、商品の受け渡し、代金の支払い等も会って直に行うこともできます。
3.商品の委託期間を決める 委託販売の場合は、作家さんの都合もありますから、商品の販売期間をあらかじめ決めておくことも必要です。 いくらあなたが気に入った商品であっても、お客さんに興味を示してもらえず、売れることがなければ、お店のためにも商品を入れ替える必要があります。 事前に委託期間を決めておくとそのような場合でも、スムーズに商品の入れ替え(作家さんの交代)が可能となります。
4.不良品、修理品、オーダー品への対応を決める 取り扱う雑貨商品にもよりますが、販売後に不良箇所が見つかったり、修理が発生した場合には、きちんと責任をもって対応してもらえるのかも、確認しておかなければなりません。 この手の問題はお店の信用にかかわりますから重要です。
また、作家さんが自作された商品は、メーカーから仕入れる画一品とは異なり、それぞれのお客さまの希望にあわせて、アレンジすることができる雑貨もあります。
例えば、ネックレスのトップ部分にもうひとつだけ飾りを増やしたり、チェーンの形状を変えたりするようなことは比較的簡単にできますから、お客さまの希望にどの程度答えてもらえるのかもあらかじめ作家の方と話し合っておかれるのが良いでしょう。
以上のような点を踏まえて、口約束ではなく、取り決め内容を書面で残し、お互いに控えを持っておくことにしましょう。 この先、さまざまな手作り作家さんとお付き合いしてゆくためにも事前に契約書の雛形を作成しておくことも良いでしょう。
「雑貨 委託作家募集」などのワードで検索すれば、個人作家さんを探されているショップの情報等を知ることができますから、仕入条件を交渉する時の参考にされるのも良いでしょう。
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